Dynamics AXアップグレード専用ツール

Dynamics AX各種サポートの終了 (2021年10月21日時点)

Dynamics AX 2009 Service Pack 1 (SP1)、Dynamics AX 2012、Dynamics AX 2012 R2 のメインストリーム サポートは、2018 年 10 月 9 日に終了、 延長サポート期間は、2022 年 4 月 12 日までとなります。Dynamics AX 2012 R3 のメインストリーム サポートは、2021 年 10 月 12 日に終了、延長サポート期間は2023年1月10日までとなります。

いずれのバージョンも、延長サポート期間中はセキュリティ修正プログラムのみの提供となるため、Dynamics 365へのアップグレードが推奨されています。

Dynamics AXからDynamics 365へのアップグレードをより効率よく行うために

Dynamics AX2012からDynamics 365へのアップグレードは、マイクロソフト社が推奨される手法とアップグレードツールを用います。初めに、Upgrade Analysisを実行し、その規模と影響度合いを測定します。次に、コードアップグレードを行って参りますが、様々な理由によりコードの置き換えは完全に自動では行われません。弊社では、今までの経験をもとにSYSCOM Code Upgrade Optimizerを開発、コードアップグレードで行われる自動変換率を高めることに成功しました。ただし、開発構造の変更(エクステンション)やDynamics 365によって提供されなくなった機能については、どうしても手動で行う必要があります。

プロセス(ツール)​ & 分析・評価項目

Upgrade Analysis​アセスメント​

AX2012上でクリーンナップ対象データの確認​

Dynamics365 FOで削除された機能の確認​​

SQL構成の最適化の実施​

Code Upgrade Optimizer

Code Conflictの問題を直接解決​ (上記以外の問題については、DevOps上に記録)​

Dynamics365 FO形式でコードバージョンを生成​ (DevOps上では新しい分岐プロジェクトとして管理)​

​データアップグレード​

開発者へのカスタムアップグレード用のローカルデータの提供​

データアップグレード手順の繰り返し時の合計時間の削減​:

  • 開発環境(Tier1 DEV)では、問題発生時に即座にデバッグ・コード修正・アップグレードを繰り返し実行可能(数分)​
  • サンドボックス(Tier2以上)では、デバッグ・コード修正・アップグレードに時間を要する
    (少なくとも数時間)