2024年1月: 東京支店長 塚瀬 康之

成長を続ける東京支店:2024年の挑戦と展望

塚瀬 康之

東京支店長

もともとITテクノロジーに興味があり、IT業界へ就職しました。初めの頃はワークステーションをよく触っていましたが、MacやWindowsなどのPCが登場したことで、各社では社員に一台ずつPCが配布される時代へと遷移して行きました。私はその頃、ネットワークやヘルプデスクに至るシステムエンジニアとして幅広い業務を担当していました。その後は、プロジェクトマネージャを経て、SAPやMicrosoft DynamicsなどのERPをソリューションとした営業職にも就きました。

当時から常に、ITプロフェッショナルの使命はお客様に最適なERP、ITソリューションを提供することだと信じていましたが、時には思うように進まず、悩むことも多かったことを覚えています。

2年間程になりますが、インドを技術拠点としてMicrosoft Dynamicsを用いたグローバル新規事業を担うことになりましたが、結果を出すことができず、3年目に事業閉鎖となりました。その時は社内外の多くの方々にご迷惑をお掛けすることになってしまいました。その後、SYSCOMの佐藤社長にお会いする機会がありました。

佐藤社長に「Microsoft Dynamicsの事業は最低で3年、そして3年以上かけて事業を伸ばして行く必要がある」と仰って頂いたことを鮮明に覚えています。一度新規事業立ち上げを頓挫させてしまった自分に新たな機会をくださったことが光栄で、2016年にSYSCOMに入社、東京支店を立ち上げました。

東京オフィス立ち上げ

佐藤社長には、「事業というものは簡単に結果が出ない。お客様やパートナーと信頼関係を築くには最低で数年を要する。安心してお取引を頂くには、更に時間がかかる。」等と、事業を立ち上げることの本髄を教えて頂きました。佐藤社長の期待に応えるためにも、最初の頃は一つ一つの取引額は低くても実績を作っていくことに努めました。日本ではSYSCOMという会社名が知られていない状態からのスタートだったため、最初の課題はSYSCOMのアウェアネスを向上させることでした。

全てゼロからの立ち上げで、かつアメリカと日本の起業についても差が大きく、この時から日本とアメリカの商習慣や文化の違いに戸惑うこともありました。外資系の日本支店立上げにあたるため、JETROに赴きながら、行政書士のお世話にもなりましたし、続けて、税理士、社労士、弁護士、及び不動産系の方、各種人材エージェントの方々と、あらゆる先生の方々とお会いしながら、会社を少しずつ大きくしていきました。

東京支店のオフィスは、丸の内にあったサービスオフィスの4名部屋からスタートしました。窓もなく狭い部屋だったことを覚えています。最初の数年は特に大変で、産みの苦しみだと励ましてくれた仲間もいましたが、思い通りにならないことの方が多い日々でした。その後、社員数の増加にあわせて8名部屋、16名部屋と部屋のサイズを拡張しながら、現在の浜松町オフィスに引っ越しました。今は36名分のデスクを確保しましたがやや手狭になってきています。Dynamicsの事業としては3年を経過した頃から黒字化しました。

元々は米国進出する日系企業向けの営業活動を目的とした営業所の役割でしたが、徐々に日本・アジア地域でのMicrosoft Dynamicsの需要にも応えられる支店へと成長してまいりました。最初のうちはひたすら目標達成のために努力を続けましたが、やがて日本以外のアジア諸国におけるDynamicsの導入需要が我々の予想を上回るようになりました。

それに伴い我々の業務範囲も広がり、2024年は日本・アジアからグローバルへとMicrosoft Dynamicsを利用したいと考えているお客様へ、予算や各種の状況にあわせた導入・サポートを提供していくことをゴールにしました。また、今年からは新たにAzure Platformチームを組織化し、Dynamicsを取り巻く周辺システム領域や、それらを統括したデータ分析ができる仕組みも提供できるようにして参ります。将来的にはDynamics 365 Copilotとして提供することで、お客様の業務改善・合理化に対して幅広く貢献していきたいと考えています。

2023年の結果と2024年の展望

中期計画1年目の2023年度は、概ね計画を達成することができました。2年目にあたる2024年度はDynamics事業としては初めてとなるDynamics 365 Finance & SCM向けのテンプレート開発にも取り組んでいます。従来、お客様ごとにカスタマイズしなければならなかった機能について、一定数の需要が見込まれる機能群を予めテンプレートとして提供するという取り組みです。Dynamics 365 Finance & SCMに関する引き合い数が予想以上に増えているため、一つのプロジェクトにかかる開発工数を抑えることや、工期の長期化を避けるために最適な商材になると考えています。

SYSCOMは米国でもDynamics 365 BCスタンダードパックというテンプレートを提供していますが、これは導入方法を簡略化することにフォーカスした商材です。一方で、東京支店の作成しているテンプレートはDynamics 365 Finance & SCM導入を希望する日本企業向けで、多くの日本企業が追加で必要とする標準機能以外の便利機能をあらかじめ組み込んでおくことにより、追加開発なく簡単に導入できることが特徴です。

元々、SYSCOMは、米国に本社を置いた外資系独立ベンダーとして日系企業をサポートしてまいりました。その企業特性を生かし、積極的にグローバル人材による組織化を図ってきましたが、今後は日本人材も拡充していく予定です。これにより、もう一段階規模を大きくした日本国内導入や、日本とグローバルのシステム連携に対して柔軟に対応できるようになります。

東京オフィスの真髄『人』

東京支店は、日本をはじめ、アジア、インド、ヨーロッパに至る様々な国籍を持つメンバーで構成されており、この多文化チームによるDynamics 365 Finance & SCMのご提供がビジネス価値として高まっていることを感じています。一つの国で機能するアプローチが別の国でもそのまま機能するとは限りません。私たちが異なる国や地域の特性を理解していることで、日本のお客様関係者へ日本語で説明することや、その後、日本からグローバル拠点を統括管理することをスムーズに行えるようになっています。Dynamics 365 Finance & SCMは、国や地域、業種にあわせて導入が必要になるため、SYSCOMでは、お客様の地域特性、商習慣、専門用語に合わせて担当コンサルタントをアサインしております。

また、国籍や文化の違いは、東京支店内でのビジネスの柔軟性、社員同士が互いに意見を尊重し合うカルチャーにも寄与していると思っています。東京支店内では役職や年齢の差に関係なく、フラットに意見を言い合うことを奨励しています。それにより、時には後輩社員から先輩社員へ提案を行い、そのアイディアが採用されることも珍しくありません。

文化や地域が違うということは、お客様が直面されている課題や必要な解決策も異なります。東京支店の強みの一つは、私たちの多国籍メンバーが日本において日本語でお客様と徹底的に議論ができること、海外拠点ではその国の言語で議論ができること、ならびに必要に応じて各国パートナーとも連携できることだと捉えています。

これはまさに、弊社のスローガンである「Think Local, Act Global」を実践したもので、これからも社員達と共に進化させていくつもりです。また、このアプローチを通じて、お客様に最適なERP、ITソリューションを提供するという使命を全うして参りたいと思っております。

東京支店は、日本をはじめ、アジア、インド、ヨーロッパに至る様々な国籍を持つメンバーで構成されており、この多文化チームによるDynamics 365 Finance & SCMのご提供がビジネス価値として高まっていることを感じています。一つの国で機能するアプローチが別の国でもそのまま機能するとは限りません。私たちが異なる国や地域の特性を理解していることで、日本のお客様関係者へ日本語で説明することや、その後、日本からグローバル拠点を統括管理することをスムーズに行えるようになっています。Dynamics 365 Finance & SCMは、国や地域、業種にあわせて導入が必要になるため、SYSCOMでは、お客様の地域特性、商習慣、専門用語に合わせて担当コンサルタントをアサインしております。

また、国籍や文化の違いは、東京支店内でのビジネスの柔軟性、社員同士が互いに意見を尊重し合うカルチャーにも寄与していると思っています。東京支店内では役職や年齢の差に関係なく、フラットに意見を言い合うことを奨励しています。それにより、時には後輩社員から先輩社員へ提案を行い、そのアイディアが採用されることも珍しくありません。

文化や地域が違うということは、お客様が直面されている課題や必要な解決策も異なります。東京支店の強みの一つは、私たちの多国籍メンバーが日本において日本語でお客様と徹底的に議論ができること、海外拠点ではその国の言語で議論ができること、ならびに必要に応じて各国パートナーとも連携できることだと捉えています。

これはまさに、弊社のスローガンである「Think Local, Act Global」を実践したもので、これからも社員達と共に進化させていくつもりです。また、このアプローチを通じて、お客様に最適なERP、ITソリューションを提供するという使命を全うして参りたいと思っております。

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